やめられなかったバイオリン – 9才の決断

私は4人兄妹
兄妹の結婚式では家族演奏をします
因みに兄はミニシンバル担当です

やめる・やめない

二つの選択肢が大きく書かれた紙が
食卓に置かれ、それをジーッと見つめて
人生初めての大きな決断を下した9才の時。



5才から始めたバイオリンを
やめそうになった事は、人生で3回ある。

一番最初が、9才の時。

私は驚くほど練習をしない子供だった。

昼間は友達と遊ぶこと、夜は兄妹と遊ぶことが
何よりも優先順位が高く、バイオリンのケースなんて
週に1度のレッスンでしか開けない状況。

バイオリンはドレミファソラシドを
ドイツ語で呼ぶのですが

9才の時点で、それさえも完璧に覚えられていない程
練習をしていなかった。

遊ぶことを大切にしていた親でしたが
流石に堪忍袋の緒が切れて

ある夜、

「今からレッスンをやめるか、やめないか決めなさい。
あなたが練習をしてもしなくても
月謝は発生している。毎日500円かかってるの。」

当時、私が大好きだった
月間少女漫画雑誌、「りぼん」とほぼ同じ値段だと
驚愕したのを覚えている。

1ヵ月でりぼんが30冊も買えてしまう…

この衝撃たるや、想像以上だった。笑


やめる・やめない の紙を食卓に置き
置き去りにされた私は
心臓がバクバクしていた。

ここで「やめる」を選択したら

練習不足の罪悪感を感じながら、
レッスンに行かなくてすむ!
遊ぶ時間も増える!

良いことずくめ…

でも、やめるに丸を付けられない私。

子供心に、
(練習してないのに)、バイオリンが好きで
(練習してないのに)、人生の財産である
と感じていたのだ。

何分、紙とにらめっこをしたか
もう覚えていないが

最後、考えるのが嫌になって
やけくそで「やめる」に丸をふって
布団に飛び込んだ。


でも不思議と全く眠れない。

心臓のバクバクも収まることなく
本能的に分かる事は

とんでもない事をしてしまった。

再び布団から出て
「やめない」に丸を付けた直した時の
安堵感は、今でもありありと覚えている。


この安堵感は、今でも私が物事を決める時の
判定材料になっている。

何かに迷ったとき、どれを選択したいのかは
必ず自分の中に答えがあって
一見、そちらに進むのが億劫に感じても

自分の中の答えと行動が一致した時
絶対に心のモヤモヤはなくなるのだ。


9才の私に会えるなら
自分の心の声に素直に行動したことを
心から褒めてあげたいと思う。

Author: Amelkis-Maki08

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